仕事の記録をしっかり保存しましょう! ~後編~
前回より引き続き、重要な原始記録の保管のポイントです。
【4】人件費…給与と外注費に注意!
人件費については、給与なのか外注費なのかがよく問題になります。給与は、給料、賞与など雇用契約等に基づき支払われるものです。一方、外注費は、業務委託や請負など、外部の事業者に支払われるものです。会計処理上は、給与であれば源泉徴収が必要になり、外注費には消費税が発生します。外注費になる場合は、業務内容、委託方法、管理監督の方法、作業場所、業務の責任範囲などを明確にした契約書を作成します。
●履歴書、社員名簿、出勤簿、通勤届、社会保険・労働保険関係書類、組織図、業務日報、給与台帳、所得税源泉徴収簿、源泉税納付書控、雇用契約書、業務委託契約書、外注先からの請求書や納品書
【5】役員給与…総会議事録を忘れずに!
月々支給する役員給与の増額改定、あるいは経営状況が著しく悪化した等の理由により期中に減額改定した場合は、その改定に係る株主総会の議事録は証拠書類になります。議事録を作成する前の記録(清書前の下書きメモや録音テープなど)も重要な資料となるので、保存しておきましょう。
●株主総会議事録、取締役会議事録、給与台帳、源泉徴収簿、会議でのメモや録音テープ
【6】修繕費…修繕の必要性を証明する!
建物や機械を修繕した時は、それが費用か資産かがよく問題になります。なぜ修繕が必要だったのか、どのように修繕したかなど、その内容が分かる書類が必要です。
●稟議書、修繕についての見積書・納品書・請求書、図面、修繕前後の写真
【7】交際費…社内規定を整備する!
交際費と会議費、福利厚生費、売上割戻などの隣接費用については、社内規定などで自社のルールを明文化しておきます。例えば、慶弔見舞金ならば社員慶弔規定、手数料・販売奨励金ならば契約書や支払基準規程などです。会議費であれば議事録を正確に記録することで、食事代や会場費の必要性も証明できるでしょう。
●領収書、請求書、稟議書、交際費の精算書、支払報告書、会議議事録、社員慶弔規定
*ここで紹介したのは一部です。一年の始めにあたって、もう一度原始記録の整備と保存の状況を点検してみましょう。


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